Project 5. 古いものから学び、今に活かす
雲仙市国見町に江戸時代の趣を残す神代小路があります。
この場所は佐賀鍋島藩の飛び地として鍋島家の分家が納める鍋島邸があり、2007年に国の重要文化財に指定されています。
星野建設ではこの旧鍋島邸の入り口にある「長屋門」や主屋の一部の大規模な復元工事に携わりました。
このうち「長屋門」は江戸時代末期に作られたもので、木造2階建て、納屋や作業場としても使われていたそうです。詳しい資料がないなか、2009年から5年をかけて、文化庁の専門家とともに地盤改良、破損部の補修、それに耐震補強をしながら復元をしていきました。
現社長の星野親房は「文化財の復元工事は50年に1度のチャンス。古い建築物から学ぶことが今の建築に活かされることもある。大切なのは担当した社員がその経験を自分のものにすること」と話します。
雲仙市でも初めての文化財の大規模工事だったこの事業は、古い街並みを残し、景観を守るという大きな実績となりました。